東京は今週末、愛知は今月末の「尾関清子先生講演会&ワークショップ」ですが、実際に挑戦する縄文編布のサンプル写真を掲載します。当日、会場でもお見せすることになる予定ですが、コースター状の布を製作していきます。

大きさは約10cm×10cm。素材は麻や綿です。本格的な苧麻(からむし)は非常に高価になってしまうため、今回は既製品の素材を用います。
縦糸(オレンジ色)はあらかじめ準備しておき、横編みというやり方で横に編んでいきます(白色)。このサンプルは解説用なのですが、実際はびっちりと編んでいきます。

同じ横編み法ですが、縄文時代の編み方は上部2列です。尾関先生の談話によれば、国内で発見された編布832点のうち、831点までが上部2列の編み方で、たった1点のみ、越後編布の横編み法による圧痕が発見されているとのこと。これは非常に不思議なことです。

この写真は端の処理の仕方を撮影しましたが、いまひとつわかりにくいかもしれません。
このワークショップは、編み物の起源を探る試みでもあり、人々の生活や暮らし方はもちろん、手芸やアートの起源を探る試みでもあります。数千年〜数万年も前の生活者たちが、何をどう感じ、どのように手を動かしていたか。実際に布を編んでみることから、いろいろな想像を巡らせていきます。
東京会場(学園坂スタジオ)はほぼ予約が満席に近い状況ですが、愛知会場(刈谷市総合文化センター)はまだまだお席に余裕があります。ご予約はこちらまで。
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