学園坂スタジオでは、この秋より2つの人文系講座が新規開講します。そのひとつは「女性作曲家ガイド」。バッハ、ベートーヴェン、ブラームスというようにヨーロッパの音楽史において作曲家として知られるのはほぼ100%男性なのですが、実はそれはかなり偏った歴史記述だということはほとんど言われてきませんでした。日本のみならず欧米においても進んでいないこの分野の研究で優れた業績を残す、小林緑さんを講師としてお招きします。
写真は、小林緑さんが私費を投じて制作された資料集。
18世紀のマリアンネ・マルティネスから、近代のタイユフェールやブーランジェまで、主要な女性作曲家26人を取り上げ、詳細な伝記・作品リスト・ディスコグラフィまでも網羅した非常に貴重なものです(現在、市販されていないそうです)。講座ではこの資料集を中心に、現代のジェンダー論までお話が展開されていきます。
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