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女性の作曲家ガイド第3回

学園坂スタジオ、年明けの講座は小林緑さんの女性の作曲家ガイドでした。第3回目の本日のテーマは「楽器とジェンダー」。フライア・ホフマンの『楽器と身体』(春秋社,2004)などを参照しながら話が進められていきます。

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ピアノという楽器が一般的に流通するようになったのは19世紀だといいます。その当時は、化粧道具・裁縫道具入れと一体化したポータブルピアノが製造されたり、今日のような家具調ピアノが流行しました。それらはみな富裕層のステータスシンボルだったといいます。

それだけでなく、ピアノは圧倒的に女性向きの楽器として考えられていました。ピアノは屋外に持ち出すものではなく、据え置く楽器です。つまり家の中にあるもの=女性を室内へ囲い込むための一つの装置だった、というわけです。近代的なジェンダーを生成するにはうってつけの楽器だったのかもしれません。

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その他、今日もお話が多岐に渡ったため、レジュメや他の資料もアップします。

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参考音源ではアンリエット・ルニエのハープ曲が印象的でした。時間切れでシャミナードが聞けませんでしたが、次回は是非。本日は8名の方が受講されました。講座は中途からの参加も全く問題ありません。次回は3/2(金)を予定しています。お気軽にお申し込みください。詳細は学園坂出版局のホームページをご覧下さい。

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