2019年7月14日は、これまで隔月1回ペースで行われてきた「女性の作曲家ガイド」のスペシャルイベントが開催されました。ナビゲーターの小林緑さん、いつもいつも話は尽きず、あっという間に時間が過ぎていく2時間の講義なのですが、この日は何人かの音楽家たちが出演するという、コンサートとワークショップつきの講義です。
まずポリーヌ・ヴィアルド(1821~1910)の歌曲。「愛の嘆き」はショパンのピアノ曲、マズルカを歌曲に編曲したという作品。原曲も演奏されましたが、原曲よりも数倍魅力的な出来。ほか「セレナーデ」や3重唱の「アヴェ・マリア」も。次にセシル・シャミナード(1857~1944)のピアノ曲、独奏と4人の連弾曲。いずれもシャミナードの巧みな作曲技法が見事。
次に吉田隆子(1910~1956)の作品。「お百度詣で」「小林多喜二の追悼の歌」「君死にたまふことなかれ」どれもなかなか滅多に演奏されない曲ですが、この日の「お百度詣で」は迫真の演奏。後の2曲は参加者のみなさん全員でうたってみました。与謝野晶子の「君死に〜」は、謎めいたコード進行が印象的。また金井喜久子(1906~1986) 編曲の沖縄民謡にもチャレンジ。安里屋ユンタはまだ行けても、谷茶目節はやや難しかったか。。。
最後はおまけで、黒人奴隷の労働歌だったと言われる「Take this hammer」やピート・シーガーが歌って有名になった「We shall overcome」を斉唱。3時間にわたる講座、みなさんおつかれさまでした!
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